税務会計のミチシルベ

経費立替時の全日空やANAなどのマイルやポイントは会社のもの?個人のもの?

クレジットカードやスタンプカードなどでポイントやマイルを貯めている方が多いと思いますが、日本クレジット協会の2016年の調査によると、日本人1人あたりのクレジットカード平均保有枚数は2.5枚となっているようです。2~3枚持ちしている人が多いようですね。

ところで会社の経費を個人で立て替払いした場合、個人のカードにポイントやマイルが貯まることがありますが、これは誰のものになるのでしょうか?

会社の立場でいうと「会社がお金を出しているだから会社のものあり、それを個人的に使うなんて横領になるでは」という考えもあります。

逆に従業員の立場でいうと「あくまでポイントは個人のカードについてるわけだし、そもそも会社に迷惑かけてないのでは」と言いたいところでしょう。

日本での判例は無いようですがアメリカで裁判で争った例があるよう、従業員のものであるという結論になったそうです。

ただし、会社の旅費規程などで定めている場合は話が別になります。例えば「貯まったマイルは次回の出張で使用すること」などと定めている場合は会社のものになるわけです。

個人カードの中からポイントやマイルを会社分を抜き出すのも大変でしょうし、マイルを管理する手間もあるので、実際は個人使用を黙認している企業も多いようです。

そういうことを会社で言われるようなら、会社が直接支払いする体制を作る必要があるでしょう。それができないなら個人でのポイント取得を認めさせるべきです。

出張でしんどい思いをしてるのにポイントやマイルのことでとやかく言われるのは納得いかないでしょう。どういう取り扱いをするかは事前に会社に確認しておきましょう。

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