2003年に「別冊文藝春秋」で連載され、2004年12月に文藝春秋より単行本化された「オレたちバブル入行組」から始まった「池井戸潤 半沢直樹シリーズ」。全4作が発表されています。
「やられたらやり返す」をモットーにする銀行員の半沢直樹のやり方が痛快です。
追い詰められても虎視眈々と耐えしのぎ、最終的には大どんでん返しが待っている、そんな話の展開が面白いです。
2013年には「オレたちバブル入行組」が原作となる第一部、「オレたち花のバブル入行組」が原作となる第二部で構成されたTBS系「日曜劇場」枠で「半沢直樹」としてテレビドラマ化され、最終回の視聴率はなんと42.2%でした。
池井戸潤 作家紹介
1963年 岐阜県生まれ。慶応義塾大学卒。
1988年 三菱銀行(当時)に入行。
1995年 32歳の時に同行を退職。コンサルタント業をしながらビジネス書執筆や税理士・会計士向けのソフトの監修を行う。ビジネス書の執筆業は順調だったものの、テーマが限られていることから将来に不安を感じ始め、夢だった江戸川乱歩賞を目指す。
1998年 「果つる底なき」で第44回江戸川乱歩賞を受賞し、作家デビュー。
2010年 「鉄の骨」で第31回吉川英治文学新人賞を受賞。
2011年 「下町ロケット」で第145回直木賞受賞。
今回ご紹介する作品
半沢直樹シリーズ第1弾 悪を暴く大阪西支店編
題名 | オレたちバブル入行組 |
出版社 | 文藝春秋 |
発売 | 2007/12/6 |
ISBN | 9784167728021 |
大手銀行にバブル期に入行して、今は大阪西支店融資課長の半沢。支店長命令で無理に融資の承認を取り付けた会社が倒産した。すべての責任を押しつけようと暗躍する支店長。四面楚歌の半沢には債権回収しかない。夢多かりし新人時代は去り、気がつけば辛い中間管理職。そんな世代へエールを送る痛快エンターテインメント小説。
「BOOK」データベースより
半沢直樹シリーズ第2弾 老舗ホテル再生編
題名 | オレたち花のバブル組 |
出版社 | 文藝春秋 |
発売 | 2010/12/3 |
ISBN | 9784167728045 |
「バブル入社組」世代の苦悩と闘いを鮮やかに描く。巨額損失を出した一族経営の老舗ホテルの再建を押し付けられた、東京中央銀行の半沢直樹。銀行内部の見えざる敵の暗躍、金融庁の「最強のボスキャラ」との対決、出向先での執拗ないじめ。四面楚歌の状況で、絶対に負けられない男達の一発逆転はあるのか。
「BOOK」データベースより
半沢直樹シリーズ第3弾 ロスジェネの奮闘
題名 | ロスジェネの逆襲 |
出版社 | ダイヤモンド社 |
発売 | 2012/6/28 |
ISBN | 9784478020500 |
子会社・東京セントラル証券に出向した半沢直樹に、IT企業買収の案件が転がり込んだ。巨額の収益が見込まれたが、親会社・東京中央銀行が卑劣な手段で横取り。社内での立場を失った半沢は、バブル世代に反発する若い部下・森山とともに「倍返し」を狙う。一発逆転はあるのか?大人気シリーズ第3弾!
「BOOK」データベースより
半沢直樹シリーズ第4弾 政治の闇を暴く!
題名 | 銀翼のイカロス |
出版社 | ダイヤモンド社 |
発売 | 2014/8/1 |
ISBN | 9784478028919 |
出向先から銀行に復帰した半沢直樹は、破綻寸前の巨大航空会社を担当することに。ところが政府主導の再建機関がつきつけてきたのは、何と500億円もの借金の棒引き!?とても飲めない無茶な話だが、なぜか銀行上層部も敵に回る。銀行内部の大きな闇に直面した半沢の運命やいかに?無敵の痛快エンタメ第4作。
「BOOK」データベースより