税務会計のミチシルベ

うどんの製麺機がヒントになったシュレッダー

仕事上あるいは普段の生活で何気なく使っているシュレッダー。
機密保持、個人情報保護のためには欠かせないシュレッダーですが、その発明のヒントになったのは、なんとうどんの製麺機なのだそうです。
今回は書類の裁断に使うシュレッダーについて書いてみました。

情報保護のために欠かせないシュレッダー

最近では企業内に限らず、家庭でも個人情報の取り扱いに気を付けなければなりません。
家庭ごみに捨てた書類から個人情報を取得して悪用されるケースもあるので注意が必要です。
もちろん、企業の機密情報を守るためにも、しっかりとした書類の管理が必要です。
そのためシュレッダーの存在価値は高まっています。
ただ、シュレッダーにかけた書類を復元してしまう輩もいるようなので、いくらシュレッダーにかけたとしても安心できませんよね。
最近では書類を焼却したり、あるいは薬品で溶かして処分してくれる業者もいるようなので、シュレッダーでは心配だという方は検討してみてもよいかもしれませんね。

日本でのシュレッダーのトップシェアを誇るのは明光商会

シュレッダーは事務用のものを正式にはペーパーシュレッダーと言います。
もともとアメリカの発明家アボット・オーガスタス(Abbot Augustus)が1909年に特許を取得し、1935年にはパスタメーカーを基にしたシュレッダーがドイツで製造されました。
日本ではオリエンタルが日本製シュレッダー第一号機を開発、設計、製造。1960年に明光商会が「MSシュレッダー」として販売開始しました。

「MSシュレッダー」のヒントはうどん製麺機

1960年、明光商会の創業者である高木禮二はコピー機が普及してくるのを見て、将来的に書類の処分に困る時代がやってくると予想し、ごみ処理と機密保持の両立可能な書類の処分方法を開発しようと考えました。
書類を溶かして水に流す方法やコンクリートで固める方法なども検討しましたが、ふと頭に浮かんだのが、昔、アルバイトで使った経験があるうどんの製麺機でした。うどんのように書類を細く切ってしまえば、復元が難しく機密保持ができると考えた高木は、機械を通過した時には麺のように細く切断されているシュレッダーを開発したのです。

時代の流れによって変わってきたシュレッダー

最近のシュレッダーは、細長く切るのではなく、細かく裁断する3枚歯のものが主流です。復元を難しくするためです。
今ではほとんど使われなくなりましたが、フロッピーディスクを粉々にするシュレッダーもありました。
シュレッダーにかけた書類が復元されて犯罪に使われるケースもあり、最近では業者に頼んで処分する企業も増えています。
ペーパーレスにしている企業もあります。
もしかしたら、復元不能にするために、紙を粉末にするシュレッダーが出てくるかもしれませんが、その必要性とリサイクルとの関係がカギなのでしょうね。

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