よく耳にする「婚約指輪は給料の3ヶ月分」というフレーズ。
これは、一時は世界のダイヤモンドの80%のシャアを誇っていたデビアス社の戦略で生まれたものでした。
今回はダイヤモンドのお話です。
販売戦略で生まれたキャッチコピー「婚約指輪は給料の3ヶ月分」
「頑張ってお金を貯めて買ったよ」と言ってダイヤモンドの婚約指輪でプロポーズするドラマの一場面はよく目にしますよね。
給料3か月分のダイヤモンドの婚約指輪という一般的な基準は、世界のダイヤモンド原石を牛耳るデビアス社が販売戦略のために作ったキャッチコピーです。
以前は婚約指輪は誕生石を贈るのが普通だった時代もありましたが、デビアス社はダイヤモンドの売上を伸ばすべく、ダイヤモンドを婚約指輪の定番にしようともくろみ、キャンペーンを実施しました。
ダイヤモンドは永遠の輝き。婚約指輪はお給料の3ヶ月分が目安です・・・
このキャッチコピーで婚約指輪の市場を押さえたデビアス社は、その後、「スイートテン・ダイヤモンド」という結婚10周年、結婚25周年に贈る指輪など、数多くのキャンペーンを立ち上げ、市場開拓を熱心に行っています。
人工ダイヤモンドが若者には人気
価格が天然物に対して10分の1ほどの人工ダイヤモンドが若者に人気で、需要の掘り起こしを目指し、デビアス社も2018年の9月に市場参入することになりました。
最近では、中国の人工ダイヤモンドが本物と見分けられないほどクオリティが高いということもあり、天然物のダイヤモンドの価格が下落する可能性も示唆されています。
人工ダイヤモンドと天然ダイヤモンドの市場を分離し、価格の安定化を図るデビアス社の思惑も見えますね。
それにしても、世間に踊らされて贈り物を購入するのも、何か嫌な気がしますね。
自分の意志や気持ちを物で誇張させるのはいかがなものでしょうか。
なるべく道具を使わず気持ちを伝えられたらいいですね。