午前と午後を表すAMとPM。
生活の中ですっかり定着していて、何の疑いもなく使っていると思いますが、この言葉が何の略なのかご存知ですか?
ラテン語が由来のAMとPM
地球は自転しているので、太陽や星は、あたかも空を横切って移動しているように見えます。
昼は東から太陽が昇り、西に沈むまでの時間のことを言います。
東と西のちょうど中間に太陽が位置しているときは昼の半分が過ぎた時間です。
つまり、太陽が空のどこに位置しているかどうかが、日中の時間を知るための判断基準になるわけで、昔の人々は、太陽の位置で時刻を割り出そうとしたのです。
正午を正確に知ることが、時刻を正確に知るために重要なことです。
地球上のどこにいても、正午は太陽が真上に位置するときです。
空に横切る線を引いたとして、自分のいる場所の水平線にある真北から真南に向かって引かれた線が子午線です。
子午線上を太陽が通過するタイミングを南中といって、これが正午になります。
ラテン語で「真昼」のことをmeridiesといいます。
英語で子午線という意味のmeridianはこの言葉に由来しています。
AMというのはante meridiem、子午線の前の略です。
PMというのはpost meridiem、子午線の後の略です。
ちょっと覚えにくいですが、ちょっとしたウンチクとして覚えておくのもいいかもしれませんね。