格安スーツが出回り、「スーツ1着1万円!2着目1,000円!」というのも珍しくなくなりました。
利益は出てるのだろうか?と考える人もいるでしょうが、実際しっかり利益が出るようになっているのです。
今回は「2着目1,000円」、「2着目半額」のスーツの秘密に迫ります。
スーツの原価は40~50%
スーツの原価は12~13%と謳っている方もいるようですが、「洋服の青山」の母体である青山商事株式会社の2018年3月31日の連結決算は次のようになっています。
売上高 2,548億円
売上原価 1,131億円
売上総利益 1,416億円
原価率 44.4%
一社だけだとなんなので、株式会社はるやまホールディングスの2018年3月の連結決算も調べてみました。
売上高 570億円
売上原価 244億円
売上総利益 326億円
原価率 42.8%
連結決算なので2社ともグループ会社の損益が含まれているので、正確な数値ではないでしょうが、スーツの原価はおおむね40~50%なのでしょうね。
さて、細かいことは別としてスーツの原価が50%だとします。
30,000円のスーツで2着目1,000円だったとすると、
売上 30,000円+1,000円=31,000円
原価 30,000円×50%×2着=30,000円
利益 31,000円ー30,000円=1,000円
2着目1,000円でも赤字にはならないようです。
それでは、同じく30,000円のスーツで2着目半額だとしたら、
売上 30,000円+15,000円=45,000円
原価 30,000円×50%×2着=30,000円
利益 45,000円ー30,000円=15,000円
サラリーマンのお小遣いが先細る世の中、スーツを買うのは、やっぱり特売日に限る気がします。