税務会計のミチシルベ

液晶テレビの価格の推移

液晶テレビは、1インチあたりの価格でよく比較されます。

発売当初は高かった液晶テレビも、2004年頃には1インチあたり1万円を切り、あっという間に1インチ3,000円を割り込んだと思っていたら、2019年2月時点で1インチ1,000円を切る商品もチラホラあります。

価格の下がり方が激しい液晶テレビの背景はどのようになっているのでしょうか?

大量生産や部品の共同生産がコスト削減を実現

こんなにも液晶テレビの価格が下がった理由としては、液晶テレビが普及したことによる生産数と販売数の大幅な増加があります。

大量生産することでコストが下がり、薄利多売の方式なので値入率が抑えられ販売価格も下がるわけです。

「規模の経済学」と呼ばれるもので、ASCII.jpデジタル用語辞典の解説では下記のように述べられています。

規模の経済

生産量の増大に伴い、原材料や労働力に必要なコストが減少する結果、収益率が向上すること。スケールメリットを活かした企業活動を指す。高度成長期の鉄鋼、石油化学産業などが典型。最近ではソフトウェア産業などにおいて注目されている。規模の経済を成立させるには企業戦略を明確にした上で、注力分野とそうでない分野を見極め、資本投下の“選択と集中”を実践することが重要と言われる。

引用元:コトバンク

それから、メーカー同士が部品を共同で生産し、それを共用することで、研究開発コストと設備投資コストの削減に踏み切るところもあります。

液晶テレビに限らず、ちょっと前と比べると色々な商品の価格がかなり下がって来ているのは、大量生産と共同生産というのはキーワードになるのでしょうね。

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