大阪の「阪」はもともと「坂」だった
「なんでやねん」「アメちゃん、食べる?」「あかん!」
大阪弁は特徴的で耳に残る言葉です。
ところで、みなさんもご存知の大阪という地名はもともと「大坂」だったそうです。
なぜ「つちへん」が「こざとへん」に変わったのか興味がありませんか?
今回は大坂が大阪に変わったことのついて説明します。
もともと「大坂」だった「大坂」
大阪の地名が歴史上で初めて登場したのは15世紀でした。
明応七年(1497年)、蓮如が書いた文で「摂州東成郡玉之庄内大坂」という地名が書かれているのが最初でした。
それより前は「オサカ」と呼ばれていたようで、漢字表記は「小坂」や「尾坂」であったようです。
そこから、「大」に変わったのは小より大の方がよいという、自然の流れだったのでしょう。
その後、大阪で商売が盛んになるにつれて、縁起担ぎが商人の間では、土に返るという「坂」の字は、縁起が悪いという説がささやかれるようになりました。
そこで、「こざとへん」は「多い」という意味を持つので、「阪」という字を勝手に作り、その字を使う人が現れたのです。
江戸時代が終わるまでは、正式には「大坂」で一般では「大阪」が使われるという状況になっていました。
そして、明治維新の後、政府により廃藩置県が行われて地名の統一が図られ、一般的に使われていた「大阪」の方が採用されたわけでした。
大阪は「大阪市」と「大阪府」
大阪は日本第二の都市であり、西日本最大の都市である大阪市と大阪市を府庁所在地とする大阪府を指す地域名称です。広い意味でいうと大阪市を中心とする京阪神(近畿地方、大阪都市圏、近畿圏)と総称することにも使われています。
最近では、元大阪府知事だった橋本徹氏が掲げた「大阪都」構想が再び浮上してきました。コストが増えるとか減るとか色んな意見があるようですが、大阪という土地柄に行政の手に余るような事態になっているとの意見も聞きます。
まあ、大阪の発展のために、良い方向に進むことを期待しましょう。