LAN工事の資本的支出の注意点
インターネットが欠かせない世の中になっています。
会社でもインターネット環境は必須ですが、その環境を整えるためにLAN工事が必要です。
LAN工事には機材代やセッティング費用が含まれますが、どのように処理すればよいのでしょうか?
LAN工事は個別の機材ごとに資産計上する
LAN工事は以前は全体を一括して計上して6年で償却することが可能でしたが、その通達は廃止されました。
【廃止】 (LAN設備の耐用年数)
引用元: 国税庁
2 -7-6の2 法人が、いわゆるLAN設備について、同時に一括して取得及び更新が行われるものとして、これを構成する個々の減価償却資産の全体を一の減価償却資産として6年の耐用年数により償却費の計算を行っている場合には、これを認める。
現在では個別の機材ごとに耐用年数を設定するようになっています。
セッティング費用は個別の機材に上乗せすることになります。
全体にかかったセッティング費用は金額で按分するのがべすとでしょうね。
仮想サーバーは無形固定資産(ソフトウェア)
サーバーには二種類あって、物理サーバーと仮想サーバーがあります。
物理サーバーというのはサーバーコンピューターのことです。
仮想サーバーというのは、仮想化ソフトなどを利用して物理サーバー上で複数のサーバーを稼働させ、外部から1台の独立したサーバーコンピューターのようにしたものを言います。
このサーバーのことを「仮想サーバ」、「論理サーバ」、「サーバインスタンス」などと呼びます。
さて、本題ですが、仮想サーバーはソフトウェアによって構築されるので、ソフトウェアで計上することになります。
金額で資産計上するか判断
支出した金額で資産計上するか経費で処理するか判断します。
10万円未満なら、消耗品で一括処理。
10万円以上、20万円未満ならば、一括償却資産として3年償却。
20万円以上ならば固定資産です。
ただし、中小企業に該当すれば30万円未満であれば中小企業者特例の少額減価償却資産として一括経費算入が認められています。