簿記論 間違い備忘記録 Part6 リース取引の借手側処理 契約日に初回払い
計算前提
・事業年度 ×1年4月1日~×2年3月31日
・リース取引はファイナンス・リース取引
・リース期間5年、中途解約不能
・リース物件の経済的耐用年数6年
・所有権移転条項なし、割約購入選択権あり、特別仕様でない
・リース料年額500,000円、×1年4月1日を第一回目の支払い、以後毎年4月1日に1年分支払い
・借手の見積現金購入価額2,880,000円、貸手の購入価額は不明
・借手の追加借入利子率は年3%、期間4年の年金現価係数は3.717
・支払利息の配分は利息法
・減価償却方法は定額法(直接法)で残存価額はゼロ
・計算過程の円未満四捨五入
各時点の仕訳
×1年4月1日 リース開始&1回目リース料支払
リース資産 2,358,500(*) / リース債務 2,358,500
リース債務 500,000 / 現金預金 500,000
* ①現在価値:500,000 + 500,000×3.717 = 2,358,500
②見積現金購入価額2,380,000
③ ①<② ∴いずれか少ない金額2,358,500
×2年3月31日 決算時
減価償却
減価償却費 393,083(*) / リース資産 393,083
* 2,358,500 × 1年/6年
(注)割安購入選択権があるので、所有権移転ファイナンス・リース取引に該当する。従って、経済的耐用年数で減価償却を行う。
支払利息の見越計上
支払利息 55,755(*) / 未払費用 55,755
* (2,358,500 - 500,000 ) × 3% = 55,755
×2年4月1日 期首再振替仕訳&2回目リース料支払
再振替仕訳
未払費用 55,755 / 支払利息 55,755
2回目リース料支払
支払利息 55,755 / 現金預金 500,000
リース債務 444,245 /
×3年3月31日 決算時
減価償却
減価償却費 393,083(*) / リース資産 393,083
* 2,358,500 × 1年/6年
支払利息の見越計上
支払利息 42,428(*) / 未払費用 42,428
* (2,358,500 - 500,000 - 444,245 ) × 3% = 42,428
×3年4月1日 期首再振替仕訳&3回目リース料支払
再振替仕訳
未払費用 42,428 / 支払利息 42,428
3回目リース料支払
支払利息 42,428 / 現金預金 500,000
リース債務 457,572 /
×4年3月31日 決算時
減価償却
減価償却費 393,083(*) / リース資産 393,083
* 2,358,500 × 1年/6年
支払利息の見越計上
支払利息 28,700(*) / 未払費用 28,700
* (2,358,500 - 500,000 - 444,245 - 457,572) × 3% = 28,700
×4年4月1日 期首再振替仕訳&4回目リース料支払
再振替仕訳
未払費用 28,700 / 支払利息 28,700
4回目リース料支払
支払利息 28,700 / 現金預金 500,000
リース債務 471,300 /
×5年3月31日 決算時
減価償却
減価償却費 393,083(*) / リース資産 393,083
* 2,358,500 × 1年/6年
支払利息の見越計上
支払利息 14,617(*) / 未払費用 14,617
* 500,000 - (2,358,500 - 500,000 - 444,245 - 457,572 - 471,300) = 14,617
×5年4月1日 期首再振替仕訳&5回目リース料支払
再振替仕訳
未払費用 14,617 / 支払利息 14,617
5回目リース料支払
支払利息 14,617 / 現金預金 500,000
リース債務 485,383 /
×6年3月31日 決算時
減価償却
減価償却費 393,083(*) / リース資産 393,083
* 2,358,500 × 1年/6年