【容疑者Xの献身】東野圭吾 ガリレオシリーズ第3弾 直木賞受賞作品

2018年9月27日

「容疑者Xの献身」は「東野圭吾 ガリレオシリーズ」の第三弾です。

2013年3月時点で275万部売れているようです。

2005年8月に文藝春秋より出版され、2008年8月には文春文庫より文庫化。

テレビドラマ「ガリレオ」の劇場版として2008年10月に公開。

東野圭吾 作家紹介

1958年大阪生まれの日本を代表するミステリー作家。

1981年大阪府立大学電気工学科を卒業。

日本電装(現・デンソー)(株)に技術職として入社。

1985年に『放課後』で江戸川乱歩賞を受賞。

1986年に退社して作家に専念。

1999年『秘密』で日本推理作家協会賞を受賞。

2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。

代表的な作品に加賀恭一郎シリーズとガリレオシリーズがある。

今回ご紹介する作品

書籍情報

題名容疑者Xの献身
出版社文藝春秋
発売2008/08/05
ISBN9784167110123

登場人物

湯川学主人公。現帝都大学物理学准教授で、理工学部物理学科第十三研究室に所属。帝都大学理工学部卒業。

物理学においては天才的な頭脳を持っており、さらに雑学的知識を有している。

草薙俊平警視庁捜査一課所属警部補。帝都大学社会学部卒業。湯川とはかつて帝都大学バドミントン部での同期。
石神哲哉主人公で高校数学教師。湯川・草薙とは帝都大学の同期。花岡靖子と同じアパートで隣室に住んでいる。
花岡靖子赤坂でホステスをしていたが、転職し「べんてん亭」の従業員として働いていた。最初の結婚で失敗、二度目の結婚相手となった富樫に離婚後も付きまとわれていた。
花岡美里靖子の最初の夫との一人娘で中学生。バドミントン部に所属。
富樫慎二靖子の二度目の夫。したがって美里と血縁関係はない。靖子との離婚後も何かにつけて付きまとっている。
工藤邦明靖子の元勤め先「まりあん」の常連客であり、靖子に好意的で、富樫との離婚についても便宜を図ってくれた。
缶男河川敷で暮らしているホームレス。缶男というは大量の缶を潰していることから石神が名付けた。
技師河川敷で暮らしているホームレス。技師というのは工業系の雑誌を読んでいることから石神が名付けた。
相馬春樹藻奈美(彼女に宿った直子)の高校時代の先輩。テニス部に所属し、彼女にアプローチをする。

あらすじ

天才的な数学者でありながら、家の事情で高校教師に甘んじていた石神哲哉。不遇な毎日を送っていた彼の心の支えとなっていたのは、アパートの隣室に娘とともに越してきたシングルマザーの花岡靖子への思いだった。そんなある日、靖子は、アパートを訪ねてきた元夫・富樫慎二を娘とともに衝動的に殺してしまう。困り果てる母娘。そんな彼女たちに石神は救いの手を差し伸べる。

石神は母娘に「私を信じてください。私の論理的思考にお任せ下さい」言う。そして、死体の始末を請け負っただけでなく、母娘に警察が来た場合の応対の仕方を指示。やがて、旧江戸川で男の死体が発見された。崩れそうで崩れない母娘のアリバイ。そこで草薙刑事は湯川に事件について相談する。相談を受けた湯川は、石神が事件に深く関わっているのではと疑念を抱き始める。