【下町ロケット ヤタガラス】池井戸潤 無人農業ロボット開発 シリーズ第4弾

2019年2月27日

「下町ロケット ヤタガラス」は「池井戸潤 下町ロケットシリーズ」の第4弾。

第一弾のロケットのバルブシステム、第二弾の心臓の人工弁に続いて、第三弾の農機具のトラクターのトランスミッションの開発、そして今回は無人農業ロボット開発がテーマです。

2018年10月14日から放送予定のTBSテレビドラマ「下町ロケット」の後半の原作になるのではと思っています。

池井戸潤 作家紹介

1963年 岐阜県生まれ。慶応義塾大学卒。

1988年 三菱銀行(当時)に入行。

1995年 32歳の時に同行を退職。コンサルタント業をしながらビジネス書執筆や税理士・会計士向けのソフトの監修を行う。ビジネス書の執筆業は順調だったものの、テーマが限られていることから将来に不安を感じ始め、夢だった江戸川乱歩賞を目指す。

1998年 「果つる底なき」で第44回江戸川乱歩賞を受賞し、作家デビュー。

2010年 「鉄の骨」で第31回吉川英治文学新人賞を受賞。

2011年 「下町ロケット」で第145回直木賞受賞。

今回ご紹介する作品

書籍情報

題名下町ロケット ヤタガラス
出版社小学館
発売2018/9/28
ISBN409386523X

登場人物

佃製作所

佃 航平佃製作所の社長。宇宙科学開発機構の元研究員。
山崎 光彦技術開発部長。
津野薫営業第一部長。
唐木田篤営業第二部長。
江原春樹営業第二部。
軽部真樹男中堅エンジニア。元台東エンジニアリング社員。
立花 洋介技術開発部。トランスミッション開発チーム。
加納 アキ技術開発部。トランスミッション開発チーム。

帝国重工

財前 道生宇宙航空部 開発担当部長。
藤間 秀樹帝国重工社長。
的場俊一帝国重工取締役。
奥沢靖之機械製造部部長。
佃利菜宇宙開発部。佃航平の一人娘。

ギアゴースト

伊丹大社長。元帝国重工機械事業部。的場の元部下。
島津裕副社長。元帝国重工研究員。退社後に佃製作所に入社。

ダイダロス

重田登志行代表者。元重田工場社長。

キーシン

戸川譲社長。

北海道農業大学

野木博文教授。

その他

殿村直弘元佃製作所の経理部長。退社後は、家業の農家を手伝っている。

あらすじ

佃製作所社長・佃航平は帝国重工・財前に無人農業ロボットの開発への参加を提案される。無人コンバイン「アルファ1」のトランスミッション開発を行うのだった。一方で、無人コンバインを同じく開発する「ダーウィン・プロジェクト」には、帝国重工・的場に恨みを持つギアゴースト社長・伊丹大、ダイダロス社長の重田登志行らが参加していた。

アルファ1は「ランドクロウ」と命名されて販売されるが、先行発売されたダーウィンの方が先行発売されていたこともあって売り上げを伸ばしていた。そこで的場はダーウィンの下請け企業に圧力をかけ、そして、販売中止に追い込むのだった。だが、的場はダイダロス社長・重田らの策略によって下請法違反で告発され、的場は辞任に追い込まれることに。

ダーウィンは、自動運転中に停止してしまうとの報告が数多く寄せられ、原因はトランスミッションの欠陥だった。ギアゴースト社の伊丹社長は、エンジニア・島津裕がすでに退社してしまっていて、対処のしようがなかった。一方、佃製作所に入社した島津は、かつてギアゴースト社時代に開発したトランスミッションの欠陥を改善し。ランドクロウに搭載されたトランスミッションはエラーを起こすことはなかったのだった。しかも、その改善策については特許出願済。

伊丹社長は、佃に特許を使わせて欲しいと願い出るものの、その申し出を自分を裏切った伊丹社長に対し、佃は拒否するのだった・・・。

「下町ロケット」シリーズ第一弾【下町ロケット】、第二弾【下町ロケット2 ガウディ計画】、第三弾【下町ロケット ゴースト】もお読みください。