現金の範囲 財務会計論1
×7年4月1日~×8年3月31日における次のデータに基づき、現金過不足を雑益または雑損として処理してみます。
1.現金の決算整理前の帳簿残高は250,000千円
2.決算に当たり現金の実際有高を調べたところ、以下のものが保管
①紙幣・硬貨 210,350千円
②郵便切手・葉書 1,150千円
③収入印紙 1,000千円
④他人振出小切手 30,000千円
⑤自己振出小切手 20,000千円
⑥先日付小切手 70,000千円
⑦未渡小切手 50,000千円(対営業先)
40,000千円(営業費支払先)
⑧株式配当金領収書 11,000千円
⑨社債利札 2,000千円(期限到来済)
1,000千円(期限未到来)
⑩振替貯金払出証書 6,000千円
〔現金の範囲〕
通貨 | 紙幣及び硬貨(外国通貨を含む) | |
通 貨 代 用 証 券 | 1.他社振出の当座小切手 | 他社が振り出した当座小切手 |
2.送金小切手 | 銀行経由の送金手段として銀行が振込に対し交付する為替手形 | |
3.送金為替手形 | 銀行経由の送金手段として銀行が振込に対し交付する為替手形 | |
4.預金手形 | 銀行が預金者のサービスとして現金の代用として交付する証券 | |
5.郵便為替証書 | 郵便局が送金者の依頼に基づいて交付する証券 | |
6.振替貯金払出証書 | 振替貯金に基づいて郵便局が交付する払出証書 | |
7.期限到来後公社債利札 | 公債や社債の証券にあらかじめ印刷されている利息の受領証 | |
8.株主配当金領収書 | 保有株式に交付された配当金の受領証 | |
9.一覧払手形 | 受取人が支払人に呈示した日が満期とされる手形 |
現金となるのは下記の通り。
①紙幣・硬貨 210,350千円
④他人振出小切手 30,000千円
⑧株式配当金領収書 11,000千円
⑨社債利札 2,000千円(期限到来済)
⑩振替貯金払出証書 6,000千円
実際有高合計 259,350千円
実際有高259,350千円-帳簿残高250,000千円=雑益9,350千円
〔決算修正仕訳〕
(借方)現金 9,350 (貸方)雑益 9,350