ビジネスマナー⑦ 身だしなみ

1.第一印象は3~5秒で決まる

メラビアンの法則の法則によると、人の第一印象は3~5秒で決まると言われています。
一度決まった第一印象はなかなか変わりません。

英語のことわざに「First impressions are the most lasting.」というのがあって、「第一印象が一番長続きする」とか「第一印象はいつまでも続く」とか訳したりするようです。

「第一印象は、その人のイメージを確固たるものにしてしまい、何度も会って話したりして、その人のいろいろな面が見えてきたとしても最初のイメージはなかなか消えないので、初対面の相手に与える印象には注意すべきである。」と解釈できます。

ビジネスの世界では社内の人間であれば頻繁に接触することで、早い段階で第一印象が変わるかもしれませんが、取引先など、よくて月1回、長ければ数カ月も会うことがないような場合は、第一印象が変わることに時間がかかり、第一印象の与える影響は大きいのです。

2.人は見た目で判断される

メラビアンの行った実験によると、印象に影響を与える割合は下記のとおりです。
・言語情報7%
・聴覚情報38%
・視覚情報55%
あまりないとは思いますが、怒った様な表情で「ありがとう」と暗い声で言ったとします。感謝の気持ちを伝えたいはずなのに、表情と声が矛盾していて、この場合には、相手はありがとうという言語よりも、暗い声を聴いた情報と怒ったような表情を見た情報を優先して受け取ってしまいます。

「人は見た目だけで判断してはいけない」とはよく言ますが、逆に言うと、見た目で判断するのが人の常ということがわかります。

ビジネスの世界で人を見る時の判断基準になるのは「仕事ができるかかどうか」「信頼できるかどうか」です。
服装、表情、立ち居振舞いを変えるだけで、人の見る目は変わってくるのです。

3. 身だしなみチェックが大事

寝癖はついていませんか?

フケはありませんか?

ボサボサになっていませんか?

男性:無精ヒゲはありませんか?

女性:化粧は濃くはありませんか?

シャツシワはありませんか?

汚れていませんか?

ネクタイ曲がっていませんか?

シミはありませんか?

スーツシワはありませんか?

ズボンの折り目はついていますか?

汚れていませんか?

きれいに切ってありますか?
きれいに磨いてありますか?

4.自分では見えない自分の姿

人の姿はしっかり見えるけれど、自分の姿は自分で見ることは出来ません。
しっかりと鏡でチェックしないとわからないのです。

接客業や営業マン、人と接する職業の人は、相互チェックがお勧めします。朝礼時にお互いに「服装、よし!」「爪、よし!」と声に出しながら身だしなみチェックをします。

これは簡単で、効果も高いやり方で、身だしなみも良くなり、接客に対する意識も向上します。そしてなにより、声出しするので職場が明るくなります。

5.内面を変えるよりずっと簡単

服装・身だしなみが人に与える印象が大きいことは大事です。しかし、それを意識し、人に良い印象を持ってもらおうと向上する人は少ないです。その場に適した感じの良い服をきちんと着こなし、身だしなみを整えることは、内面を磨くよりずっと簡単で、すぐ実行出来て、効果も保証されています。

不思議なことに着ている服によって内面も変化してくるわけです。