ワインの栓がコルクである理由
普通、お酒の栓といえば焼酎や洋酒に代表されるスクリューキャップ、ビール瓶に使われる王冠など色々ありますが、ワインと言えばコルク栓です。
ワインにはコルク栓が使われていますが、その理由を知っていますか?
ワインが呼吸できるようにコルク栓を使う
ブランデーやウィスキーなどの蒸留酒とは異なり、ワインは生のお酒でビンの中で熟成を進めます。
ワインはビンの中でさらに育っているわけですね。
長い年月をかけて熟成するワインの呼吸を止めないための栓がコルクなのです。
17世紀の末にコルク栓とガラス瓶が使われるようになり、この頃からブドウ酒は腐ることなく長期の熟成が可能になりました。
コルクはたくさんの穴が開いた樹幹をもつ樹で、別に加工を加えたわけでもなく、幹自体がスカスカしています。
コルクを栓として使うことで、ワインは適度に呼吸することが出来ます。
ワインを横にして保存するのにも理由があります。
ビンを横にすることで、コルク栓が乾くことがなくなります。
仮にコルク栓が乾いてしまうと、栓がゆるんでアルコール分が蒸発してしまったり、空気が入ってワインが変質し、味が落ちたりしてしまいます。
最近では、ワインのコルク栓の表面をビニールコーティングして乾燥を抑える技術があり、ビンを立てて保管しても構わないもののあるようです。
ペットボトルに入ったワインも販売されていますので、技術革新がワインにも波及してきているのですね。